卵管癌により、1年遡及で障害基礎年金2級を受給できたケース【No.40】
相談者:女性(30代)/無職
傷病名:卵管癌
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
支給月から更新月までの総支給額:約122万 有期認定3年 子加算2人有り
相談時の状況
相談者の夫から、妻が癌を再発して途方に暮れていて色々と調べていくうちに障害年金という制度を知り、初めから専門家へ任せようと決めておられ、当事務所で相談を受けることとなりました。
依頼から請求までのサポート
相談当初から、まず今まで年金の保険料を納めたことがないのに請求自体が可能かというところから相談が始まり、その後、これまでの病歴や治療内容等のヒアリングを行っていきました。
幸い納付要件については、定期的に免除申請をされていたので問題がないことも分かったので、相談者と夫を交え、日常生活の状況や抗がん剤治療に伴う副作用の様子等、丁寧に聞き取った内容を整理し、主治医に対し診断書作成時の補足資料を添付し、遡及請求を行いました。
結果
請求からわずか1か月半ほどで遡及での障害基礎年金2級での決定となりました。
癌での障害年金請求自体が、現在においてもあまり知られておらず、そうした中でよくお問合せを頂いたことが本当に良かったです。もちろん、癌での障害年金請求も困難な部類に区別されます。癌そのものだけでなく抗がん剤治療等による副作用や、それに伴う日常生活への影響を上手く伝えることがそもそも困難であり、しかも医師や看護師等、病院関係者においても癌で障害年金を受給できるという認識があまり高くないからです。
ただ、相談者は受給が決まってから再発が判明し今も闘病生活の真っ只中にいます。しかし、相談者の夫から障害年金の受給が決まったおかげで、妻の精神的不安が随分と緩和したような気がするし、また今後の治療の選択肢において経済的にゆとりができたので広がったことが何より嬉しいという感謝の声を頂きました。
このように癌での障害年金受給も可能なことを少しでも知って頂き、お困りの方々を一人でも多く救うべく周知せねばと思っています。
癌でお困りの方はぜひご相談頂ければと思います。
他の癌による事例はこちらをご覧ください。
この記事の最終更新日 2022年12月2日 執筆者: 社会保険労務士 堤信也