うつ病で障害基礎年金2級に認定され、約200万円を受給したケース【No.9】
相談者:女性 (30代)/無職
傷病名:うつ病
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
支給月から更新月までの総支給額:約200万 有期認定2年
相談時の状況
若くして結婚されたが、諸事情により元夫と次第に不仲になっていき、お子様の育児疲れ等も関係し、そのストレスで不眠となり、無気力な生活を送るようになった。
頑張ろうとは思うが、体が言う事を聞いてくれない感覚だった。結局、元夫とは離婚となり、心機一転、新しい職場で頑張ろうと思っていた矢先に、職場の上司とトラブルになり、症状が悪化した。以前ご依頼頂いたお客様の友人であったため、話を聞かれご紹介を頂き相談を受けました。
依頼から請求までのサポート
初回の相談時は、他人とのコミュニケーションを取ることが極端に困難な方という事で、心を閉ざされていたが、相談者のペースに合わせた面談をしていくうちに徐々に心を開かれ、これまでの病歴をお話し頂きました。
初診は7年ほど前で、カルテは残っているが、初診の病院に現在精神科がなくなっており、また当時の医師もいないので初診証明が書けないとの事でした。医師に状況を説明しましたが、受証はやはり書けないが、保存している診療録の写しを交付するだけならと合意に至り、請求を行いました。
結果
障害基礎年金 2級の受給が決定し、次回の更新月までに約200万円の受給が決定しました。このケースでは、改めて障害年金は関係者の協力が不可欠であることを痛感したと同時に、相談者が自ら請求を進めた場合には、おそらく請求まで到達できなかったケースと考えます。
このように、請求を進める際に様々な問題が発生し困難になるのが障害年金です。特に初診が5年以上前になる方については、専門家への相談が望まれます。
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この記事の最終更新日 2022年12月2日 執筆者: 社会保険労務士 堤信也