フルタイム就労しながら、反復性うつ病により事後重症請求で障害厚生年金 3級を受給できたケース【No.103】
相談者:男性30代/看護師
傷病名:反復性うつ病
決定した年金種類と等級:障害厚生年金3級
年金決定額:支給月から更新月までの総支給額: 約143万円
有期認定:2年
相談時の相談者様の状況
約8年前、看護師として就労していた中、多忙やパワハラにより抑うつ症状等が出現。うつ状態との診断のもと治療を始められました。休職や復職を繰り返しながらも、家計を支える為には働かざるを得ず、病気を抱え懸命に就労を続けてある状況でした。
インターネットで障害年金の事を知り、詳しく調べる中で、「就労していると受給は困難ではないか?」という思いが強くなり、専門家に相談することを決意。当事務所HPの受給事例をしっかり見てくださり、「ここ以外では、自分の様に障害を抱えながら就労している人の障害年金の認定は取れない」と思っていただき、ご連絡をくださいました。
相談から請求までのサポート
障害年金制度について、ご自身でしっかり調べてあり、こちらが必要とする情報(病歴、病状等)について、きちんと書面で整備し、ご持参くださいました。
診断書についても、「自分としてはこう思っている」という、あくまでご自身の評価という形で、病状や経過、日常生活の評価などを記載したものをご持参くださいました。病状だけをみると、2級相当でしたが、社保加入中で、標準報酬月額も20万を超えていましたので、3級受給さえもグレーゾーンでした。
「いかに就労が困難であるか」に焦点を定め、ヒアリングを行いました。しっかりと就労状況について申立書において訴えましたが、後日、保険者より、「日常生活および就労に関する状況について」の書類が届き、記入を依頼された為、内容に沿ってしっかりお聴き取りして記入し、手続きを終えました。
結果
約3か月後、「障害厚生年金3級の通知がきました!」とご本人からご連絡がありました。
「働いているので、認定されるかどうか、とても不安でした。障害を抱えながら働いていて、いつまで働けるのか…という不安でいっぱいでしたが、認定されてよかった。相談して、力になってもらってこその結果だと思います。」と、いつもにはない、晴れやかなお声でお電話を頂いたことを覚えています。社保加入中で、ある程度のお給料をいただいている中での請求であり、大変難しい案件ではあったものの、ご本人のご協力も厚く、無事に受給決定となり、こちらも大変安堵いたしました。
「受給事例が充実していた」とのお声もいただきましたので、これからも受給事例をどんどん記載していこうと思います。
その他の事例はこちらをご覧ください。
この記事の最終更新日 2022年12月2日 執筆者: 社会保険労務士 堤信也