ホジキンリンパ腫により障害認定日請求で障害厚生年金 2 級を受給できたケース【No.105】
相談者:女性20代/無職
傷病名:ホジキンリンパ腫
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
初回年金振込額:350万円
有期認定:5年
相談時の相談者様の状況
相談から請求までのサポート
同業者からのご紹介でした。ご本人は入院中でしたので、ご両親にご対応いただきました。
20代前半で悪性リンパ腫を発症され、末梢血幹細胞移植施行。移植後GVHDにより、四肢不全麻痺を起こし、入院にてリハビリ加療の状況で、相談時は「やっと杖使用にて歩けるようになった程度」とのことでした。「専門家に依頼して、受給を目指したい」との強い思いから、早速面談への運びとなり、ご両親が来訪されました。
結果
病歴ははっきりしており、障害状態としても十分に受給の可能性があると判断しました。
悪性リンパ腫原疾患に加え、それに伴う移植GVHD、紫斑病、肢体障害があり、病状把握が困難で、丁寧に時間をかけて聞き取りを行いました。認定日請求を視野に、どの傷病での診断書を依頼するか検討を重ね、悪性リンパ腫(認定日・現時点)、肢体(現時点)で作成を依頼。申立書作成に向け、ヒアリング。初診から約4年の期間でしたが、その間には移植や輸血、様々な治療が行われ、病状も多岐に渡り、命の危険性もあったとのことでした。悪性リンパ腫の診断書については、認定日時点の日常生活状況欄について訂正(再考)を依頼。また、肢体の回復が想定外に早く、肢体の診断書は軽めの内容となった為、ご家族とも検討した結果、悪性リンパ腫の診断書のみで請求を行いました。
結果
認定日、現時点ともに障害厚生年金2級で決定しました。ご両親とも、とても喜ばれていました。「自分達では何も分からなかった。作成していただいた診断書をただ提出する、というだけでは、ここまでいい結果にはならなかっただろう。そもそも、どの診断書が必要であるとか、どのように診断書を依頼するか、ましてや訂正(再考)を要する箇所があるということは、素人には分かりませんから。本当に依頼してこその結果です。」と有難いお言葉をいただきました。
この方については、ただ一か所の訂正(再考)で、等級が一つ上に変わる見込みがあり、医師に再考をお願いし、幸運にも訂正(再考)いただけたケースでした。
日頃から医師に病状をきちんと伝えることは、的確な内容の診断書を作成して頂くためにも、非常に重要な事であると実感しました。
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この記事の最終更新日 2022年12月2日 執筆者: 社会保険労務士 堤信也