家族性高コレステロール血症と労作性狭心症との相当因果関係が有りと判断されたケース【No.94】
相談者: 男性 40 代 / 会社員
傷病名: 労作性狭心症
決定した年金種類と等級: 障害基礎年金 2 級
年金決定額:支給月から更新月までの総支給額:約 156 万
有期認定:約 2 年
相談時の相談者様の状況
既往障害として「家族性高コレステロール血症」があり、幼少期に受診歴がありましたが、その後30代で狭心症のため本格的に通院するまで、ほぼ受診歴がない状況でした。狭心症としては重篤な症状で、「現状では就労は出来ているが、体がいつどうなるか分からない。障害年金を受給 出来るならば受給して安心したい」との思いから、請求を決意。専門家に依頼したいと探していたところ、当事務所 HPをご覧になり、「取扱件数も多く、安心して相談できそうだ」と感じてくださり、面談への運びとなりました。
相談から請求までのサポート
検査数値や手帳申請時の診断書などを持参いただき、病状把握がスムーズに行えました。幼少 期からの通院歴について把握でき、ご支援させていただきたいと検討に入りました。争点として は、「家族性高コレステロール血症と狭心症の受診日、どちらを初診日と考えるか」でした。検討 結果、ご本人の意向も踏まえ、社会人となって狭心症で受診した日を初診として障害厚生年金2 級を目標に請求することで受任いたしました。幼少期からの病歴、自覚症状など、細かく慎重に ヒアリングして申立書作成。初診日に関する見解を申し添え、請求手続きに進みました。しかし 請求後、年金機構より、「家族性高コレステロール血症を初診日と認定した」との報告が入り、ご本人と協議した結果、確実な受給を目指そうとのことで、20 歳前障害として、障害基礎年金の請求に切り替えました。
結果
初めの請求から約6ヵ月後、障害基礎年金 2 級の年金証書が届いたと連絡をいただきました。 目標としていた障害厚生年金 2 級は受給出来なかったものの、障害基礎年金 2 級を無事に受 給でき、ご本人も私共も大変安堵いたしました。
「悩んでいた内容を的確にご回答いただきました。申請までのスケジュールもアドバイスいただき助かりました。一人で判断出来ない部分を助言していただきありがとうございました。」とのお言葉をいただきました。私共は、相談者様に寄り添い、その方にとって最良の受給へ繋がるよう、請求方法や請求内容を考えます。難しい制度に対して、自分では判断出来ないと悩んでいらっしゃる方は、ぜひご相談ください。
この記事の最終更新日 2022年12月2日 執筆者: 社会保険労務士 堤信也