うつ病により事後重症請求で障害厚生年金3級を受給できたケース【No.86】
相談者:女性(40代)/ 無職
傷病名:うつ病
決定した年金種類と等級:障害厚生年金3級
年金決定額:支給月から更新月までの総支給額:約58万 有期認定1年
相談時の相談者様の状況
関東の同業者からの紹介でした。
同業者が執筆した本を読み、問い合わせをされた事が契機となり、ご住所近県にある当事務所を紹介され、ご相談への運びとなりました。
平成11年頃からうつ病を患っておられましたが、真面目な性格の為、仕事にも妥協を許さず、頑張りすぎてしまい、症状悪化し短期間で退職に至るというパターンを繰り返しておられました。
ご自身で請求し不支給となられた経緯がありましたが、数年が経ち病状も悪化傾向にあった中、障害年金を代行で請求する社労士という存在をお知りになりました。
「就労も困難で経済的に不安定。今回こそは確実に受給したい」と強く感じていた為、早速ご連絡をいただき、面談への運びとなりました。
相談から請求までのサポート
ご相談いただいた当初は、接客の短時間アルバイトを週4日されている状況でした。
仕事を任されており、自分がいなくなると周囲が困るからと必死に働いてありました。症状も考慮し、この時点で請求しても再度不支給になる恐れが強いと判断、一旦様子をみることにしました。
約3ヵ月後、病状悪化の為、退職したとの連絡をいただきました。念入りに症状をお聞きし、障害厚生年金3級以上を目標に進める事で受任いたしました。
日常生活状況等を細かくヒアリングし、診断書作成依頼を行いました。遠方からのご来所でしたが、「ここに来ると気分転換になる」とおっしゃっていただき、終始和やかな雰囲気で進みました。申立書のヒアリングも、雑談等を交え、なるべく疲れが出ないよう心掛けました。
診断書も取得でき、請求へと進みました。
結果
請求から約3ヵ月後、障害厚生年金3級の年金証書が届いたとのご連絡が入りました。
「先生のおかげです。風向きが変わりつつあります。本当にありがとうございます」とのお言葉をいただきました。受給が決定し、「ちがう景色を眺めているような気分」で、心が晴れやかとの事でした。
また、数ヵ月後、就労継続支援事業所に通所出来るようになったとのご報告があり、私共も嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
一度不支給になってから再度請求する際には、病状の変化や就労状況の変化等、様々な点を考慮する必要があるかと思います。今回こそ受給したいという方は、ぜひご相談ください。
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この記事の最終更新日 2022年12月2日 執筆者: 社会保険労務士 堤信也