双極性感情障害により認定日請求で、認定日は障害厚生年金3級の5年遡及、請求日は障害厚生年金2級を受給できたケース【No.83】

相談者:女性 40代 / 無職

傷病名:双極性感情障害

決定した年金種類と等級: 認定日:障害厚生年金3級、請求日:障害厚生年金2級

初回年金振込額:約362万 有期認定2年

相談時の状況

20代前半、就職先でうつ病を発症。

その後まもなく休職ののち退職。結婚、出産を経ましたが、家庭内のトラブルや子育ての悩みも重なり、症状は悪化の一途を辿りました。

子育ても充分に出来ないような状況の中、実家で両親の援助を受けながら生活していましたが、当事務所が近隣地域に配布した広告チラシをご覧になったことがきっかけとなり、障害年金の事を知りました。

「もしかしたら自分も障害年金の対象じゃないかと思い、相談だけでも受けてみよう」との思いから、お電話をくださり、面談への運びとなりました。

依頼から請求までのサポート

病状が重くお一人での来所は困難で母親と来所。面談前は自身で請求する事も考えられたようでしたが、送付されてきた実際の書類や準備物を目の当たりにした時、やはり自分には無理だと感じ、請求を依頼することを決意されて来られたご様子でした。

病歴、病状、日常生活状況をお聞きしながら、確認作業に入り、障害厚生年金2級を目標に手続きを進めていくことで受任。20年以上前の初診でしたので、困難さを伴いましたが、運よく無事に初診時の証明を入手することが出来ましたし、長い病歴期間の確認作業も、面談を重ねるうちに信頼関係も結ばれ、無事に整理する事が出来ました。

日常生活状況を詳しくヒアリングし、診断書作成をする際の注意点などを細かく説明し、診断書の作成を依頼、請求手続きに入りました。

結果

請求してから約3ヵ月後、請求日時点は障害厚生年金2級、また5年遡及で障害厚生年金3級の受給が決定しました。「本当にありがとうございます。自分では絶対に出来ませんでした。

と感謝のお言葉をいただきました。20年以上の申立書の作成は、ご本人にとっては苦痛でしかなく、また、何から手を付けてよいか分からない状況だったとの事でしたが、それは本当にその通りだと思います。病気でない者にとっても、古い記憶を思い起こし、それを文章にまとめるという作業は困難です。

まして病身であるなら、時間ばかりが過ぎ、その事がストレスとなり病状を悪化させる事にもなりかねません。

心の負担を少なく、スムーズに請求するために、ぜひ専門家にご相談ください。

 

他の脳疾患による事例はこちらをご覧ください。

 


この記事の最終更新日 2022年12月2日 執筆者: 社会保険労務士 堤信也

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