うつ病により、事後重症請求で障害厚生年金2級を受給できたケース【No.43】

相談者:男性 (50代)/無職

傷病名:うつ病

決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級

支給月から更新月までの総支給額:約300万 有期認定2年 

相談時の状況

相談者は元家族経営の会社役員で、現在の経営者である相談者の弟さんから話を聞いた顧問先の同業である社労士から、もしかすると障害年金受給の可能性があるかもしれないとの事から相談依頼があり、面談することとなりました。

依頼から請求までのサポート

相談者は、約15年前から事業のことで大きな心労を抱え、アルコールに依存するようになり、次第に飲む量も増え深夜帰宅が続き仕事にも支障を抱える状態が続いたことで、抑うつ状態が始まったとの事でした。アルコール依存症と肝硬変が発病したのもこの頃です。肝硬変では入院歴もあり断酒となりましたが、退院後再び飲酒が始まり、約7年前からは抑うつ、意欲低下の状態が続いたため、精神科を受診され、2年前からは継続して入院中。

弟さんから聞く一時帰宅時の相談者の日常生活状態も極めて重い状態で、とてもじゃないが自宅で過ごせる環境にないとの事でした。

本来であれば、もっと前から十分に障害年金を受給できる状態にあった方なので、制度を知らない恐ろしさをまざまざと感じながらも、出来るだけ早く受給頂くよう迅速に手続きを進めました。

結果

2か月ほどで無事に障害厚生年金2級の証書が届いたとの嬉しいご報告を頂きました。しかし、どうしても悔やまれるのはいまだにこうした状態にある人が制度を知らされずに年金を受給できないでいる実態です。

本当に困っていらっしゃる一人でも多くの人に障害年金が無事に受給できるよう、周知活動も含め頑張らねばと心を新たにしました。

 

他のうつ病の事例はこちらをご覧ください。

 


この記事の最終更新日 2022年12月2日 執筆者: 社会保険労務士 堤信也

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