脳出血、もやもや病により事後重症請求で障害厚生年金2級を受給できたケース【No.79】
相談者:男性(20代)/ A型事業所
傷病名:脳出血、もやもや病
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
支給月から更新月までの総支給額:約233万 有期認定3年
相談時の状況
同業者からのご紹介でした。左半身に違和感を覚え、受診したところ、脳内出血が確認され、さらに、もやもや病も判明しました。手術を終えましたが、左半身の麻痺が大きく残存。日常生活において、非常に不自由な状態を強いられていました。
A型事業所にて、見守り、福祉的援助等を受けながら就労。障害年金の制度を知り、A型事業所の方と年金事務所に相談に行かれたとの事でしたが、自分たちでの請求はとてもじゃないが出来ないと判断。
事業所の顧問社労士より紹介を受け、当事務所へ相談の運びとなりました。
相談から請求までのサポート
病状、病歴を確認しながら事実確認を進めました。お体が不自由な為、訪問させていただき面談をさせて頂きました。聞き取りの結果、障害厚生年金2級以上を目標に請求手続きに入りました。
日常生活状況を詳しくヒアリングし、診断書作成をする際の注意点などを細かく説明し、診断書の作成を依頼しました。別病院がそれぞれ作成した、受診状況等証明書と診断書内の初診日の記載が一致しなかった為、病院に対し丁重に確認作業を行いました。
多少時間がかかりましたが事実関係が確認でき、無事に請求の手続きに入りました。
結果
請求してから約3カ月後、障害厚生年金2級の支給決定通知が来たとの連絡が入りました。
相談者様はまだ20代とお若く、ちょうど働き盛りの頃の発病により、障害の状態となられました。
現在はA型事業所にて、周囲の配慮の下、可能な限りで就労しておられます。まだ闘病は続きますが、年金を受給できる事で、少しでも明るい気持ちになれればと願っております。
他の脳疾患による事例はこちらをご覧ください。
この記事の最終更新日 2022年12月2日 執筆者: 社会保険労務士 堤信也