両感音難聴により、事後重症請求で障害厚生年金2級を受給できたケース【No.52】
相談者:男性(40代)/無職
傷病名:両感音難聴
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
支給月から更新月までの総支給額:約560万円(妻、子加算2人) 有期認定3年
相談時の状況
身体障害者手帳の聴覚障害で3級を少し前に取得したが、年金の可能性がないかとのご相談内容で問合せを受け、面談に至りました。
聴覚障害の3級であれば、年金の受給可能性は高いのですが、市役所や病院等でもそのような話は出ず、ご自分でネットを中心に色々と調べられた模様です。
そして、自分でやろうと思えばやれるかも知れないが、確実に自分が望む年金を受給するためには専門家の力を借りた方が良いと判断され、受任へ至りました。
依頼から請求までのサポート
病歴や発症の状況等を確認し、先天性らしき状況ではなかったため、相談者の想定通り厚生年金での請求が可能と判断しました。しかし、受証(初診日を証明する書類)取得の段階で、最初の病院の医師が受証を作成することはできないと相談者に伝えたとの事で、状況を良く確認し私から医師へ掛け合うことになりました。
電話での交渉は正直あまり良くありませんでしたが、翌日になり医師の気持ちが変わり、作成しますとの回答を受け、書類作成がようやく動き出すこととなりました。
診断書の内容も2級確実とまでは読めない状況でしたが、もし3級となっても不服申立で十分に争えるものでしたので、相談者にご理解いただいた上で請求を行いました。
結果
請求から2カ月半ほどで無事に想定通り2級の年金証書が届いたとの報告を受けることが出来ました。
正直心配しながら結果を待っていたので、きちんと結果が出せて良かったと胸を撫で下ろすことが出来ました。
感音難聴も初診日の判断に苦慮するケースが多い傷病なので、ぜひ専門家への相談が望まれます。
他のその他・難病よる事例はこちらをご覧ください。
この記事の最終更新日 2022年12月2日 執筆者: 社会保険労務士 堤信也