S状結腸癌術後再発により、5年遡及で障害基礎年金2級を受給できたケース【No.55】
相談者:女性(50代)/無職
傷病名:S状結腸癌術後再発
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級(認定)、1級(請求日)
支給月から更新月までの総支給額:約466万円 有期認定1年
相談時の状況
相談者の夫からご相談を受け面談となりました。相談者はすでに末期癌で今の医療で考えられる治療では治る見込みがなく余命もそこまで長くはないだろうと予測されている環境下にありました。
末期癌の方々は病状が急変することが多く、請求途中で亡くなられる方もいらっしゃるのでスピードが肝要となります。
出来るだけ早く請求することを念頭に置き、受任する流れとなりました。
依頼から請求までのサポート
幸い以前に請求を試みたことがあり、受証(初診日を証明する書類)はお手元にあられたので、診断書を作成頂くのみでした。
癌での障害年金請求には、医師に対していかに症状を的確に診断書に落とし込んでもらうかが最も重要となります。
病状のヒアリングを丁寧に行い、医師も非常に協力的に診断書を作成頂き、万全の状態で請求に臨むことが出来ました。
結果
末期癌での請求ということもあり年金機構も考慮したかどうか分かりませんが、わずか1カ月ほどで5年遡及での決定となり、請求日においては1級の決定と理想通りの形で決定したことに深い安堵を覚えたのと同時に、相談者の今後の人生が少しでも安らかに過ぎていければと心から祈りました。
癌での請求、特に末期癌においては何よりスピードが求められます。相談者にとって少しでも何かの役に立てればと本当に心から願いました。
そして、相談者自身ではこうした手続きは相当な困難を生じます。
ぜひ専門家へご相談頂ければと思います。
他の癌による事例はこちらをご覧ください。
この記事の最終更新日 2022年12月2日 執筆者: 社会保険労務士 堤信也