胃GIST(悪性腫瘍)により認定日請求で障害厚生年金2級を受給できたケース【No.85】
相談者:女(60代)/無職
相談者:女性 60代 / 休職中
傷病名:胃GIST
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
年金決定額:支給月から更新月までの総支給額:約300万 有期認定2年
相談時の状況
同業者からのご紹介でした。
夫の経営する会社にて社会保険に加入している状態でしたが、病気発覚後は一切就労出来ず、自宅療養を続けておられました。化学療法による副作用で、全身倦怠感、食欲不振等で苦しみ、家族からの全面的な援助により生活を送っており、日中のほとんどを臥床している状況でした。
「老齢年金を受給している状態だが、もしメリットがあるようであれば請求したい」との事で、初診日から1年6ヵ月の障害認定日を迎えた段階で、ご主人様が代理で面談にお見えになりました。
相談から請求までのサポート
相談者は65歳前の老齢厚生年金(特老厚)を受給していましたが、病歴、病状、日常生活状況等から、障害厚生年金2級の受給が可能と判断。
受給できる年金額との関係においてもメリットがあると判断し、ご説明の上、受任に至りました。
遠方在住の方だった為、往訪やFAXでのやり取りも交え準備を行い、病院からの書類も比較的順調に進み、請求には自信を持って進むことが出来ました。
結果
請求から約3ヵ月後、障害厚生年金2級の年金証書が届いたとのご連絡が入りました。
悪性新生物による障害は、がんそのものによって生じる局所の障害、がんそのものによる全身の衰弱または機能の障害、がんに対する治療の効果(抗がん剤副作用等)として起こる全身衰弱または機能の障害に区分されます。
日常生活を送るにあたり、医師より安静が必要とされ、生活上必要な動作において家族の援助を必要としたり、倦怠感のため就床している時間が長いというような場合は、受給できる障害状態にある可能性があります。
癌は病状が急変することもあり、病状の重い方ほど、早急な手続きをするに越したことはありません。書類準備や申立書作成等に時間を取られることなく、スムーズな手続きをお勧めします。ぜひ専門家にご相談ください。
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この記事の最終更新日 2022年12月2日 執筆者: 社会保険労務士 堤信也