正確な初診年月日が分からない」と病院に言われたことで請求を一旦諦めたが、思い立って専門家に相談。事後重症請求で無事に受給できたケース【No.122】

相談者：　男性　40代　/　公務員
傷病名：　心室頻拍　（ICD埋め込み）
決定した年金種類と等級：　障害厚生年金3級
年金決定額：約58万　有期認定：3年　

相談時の相談者様の状況

20代前半に突然、動悸や目眩、呼吸困難等の症状を自覚。不安に思い病院を受診したところ、心疾患の診断を受けました。幼少期や学生時を含め社会人になってからも体は健康そのもので、健康診断で異常を指摘されたこともなく、まさに寝耳に水の状況だったとの事でした。
外来での治療方針となり、投薬治療を開始。初診から数年後、病状悪化に伴い、ICD移植。
その後も定期的に受診し、投薬治療、経過観察を続けて来られました。
障害年金の事は以前から知っておられましたが、通院先の病院で「初診日が古すぎてカルテがなく、正確な情報が分からない」と言われたことや、「手続きが面倒くさい」と感じていたことから、請求しないままになっていたとの事です。今回思い立って、専門家に依頼しようと決意。スマホで情報を探したところ、当事務所HPをご覧になり、問い合わせをくださいました。

相談から請求までのサポート

この案件は初診日を立証することが最大の焦点でした。初回相談の前に当事務所HPの「相談票」に病歴を記載頂くようご案内した上での来訪でしたので、状況把握はスムーズに進みました。
初診は約20年前。初診の病院から、専門病院を紹介され、翌日受診。その専門病院にて現在まで治療を継続して来られました。初診の病院では、すでにカルテは廃棄。現在の病院に問い合わせた結果、当初難航しましたが、事務員さんや情報管理室の方のご協力を得て、何とか前医からの紹介状および初診時のカルテが見つかり、初診日の立証が可能と判断しました。
その後、診断書作成や紹介状添付等の留意点について文書で丁寧に依頼しましたが、出来上がった診断書に不備があったため、数回やり取りをして整合性が取れるものに仕上げ、見込みよりやや時間がかかりましたが、請求手続きに進みました。

結果

無事に障害厚生年金3級の受給が決定いたしました。
この相談者様のように、「仕事で忙しく、手続きが億劫」「初診日が数十年前の為、正確な初診年月日が分からないと病院に言われた」というような理由で、受給できる可能性がある事を知りつつも手続きしていない方は、わりといらっしゃるのではないでしょうか。
専門家に依頼しても、どうしても多少のお手間はかかりますが、ご自身でいろいろ悩まれる時間は格段に減少します。ぜひご相談ください。

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この記事の最終更新日 2023年1月18日 執筆者： 社会保険労務士 堤信也