高次脳機能障害で障害基礎年金2級に認定され、約230万円を受給したケース【No.7】
相談者:男性 (40代)/無職
傷病名:転落事故による高次脳機能障害
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
支給月から更新月までの総支給額:約230万 有期認定3年相談者
相談時の状況
1年半ほど前に仕事の建設現場で転落し、即入院。その後リハビリ等による治
療が行われるが、特に認知障害が顕著で日常生活に著しい障害が出ているとい
う状況。
奥様より相談を受けるも、奥様ご自身は生活を支えるため日々昼夜を問わず懸
命に働いておられ、障害年金の手続きが必要とは分かっていながら、その煩雑さ
からなかなか気が進まず、かなり疲れていらっしゃる状況でした。
障害年金の必要性をお話しし、是非支援してほしいとの事で、依頼を受けました。
依頼から請求までのサポート
本人の認知障害により、コミュニケーションを取ることができず、奥様もかなり精神的に追い込まれていることから、出来るだけスピーディーに請求までいけるようサポートを心掛けました。病院側からの書類も不足ない状況で比較的短時間に請求することが出来ました。
結果
障害基礎年金 2級の受給が決定し、次回の更新月までに約230万円の受給が決定しました。このケースでは、相談者の障害の性質上、日常生活状況においてほぼコミュニケーションを取ることができなくなっていることと、それを支えようと懸命に働いていらっしゃる奥様ご自身がかなりストレスを抱えていらっしゃったことから、出来る限り負担がないようにスムーズに請求することを心掛けました。
このケースのように、障害年金の手続きが必要とは十分に分かっていながらも日々の生活に追われ、手続きが二の次になっていらっしゃる方々が相当数いると思います。ご主人の認知障害が進み、以前のように仲睦まじいコミュニケーションを取ることができない奥様の心情は計り知れないものがあります。
相談者およびその家族に寄り添おうとする気持ちに気づいて頂いたのか、受給決定後に心底ホッとされたような笑顔を見せて頂いたことが印象的でした。
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この記事の最終更新日 2022年12月2日 執筆者: 社会保険労務士 堤信也