うつ病で障害基礎年金2級に認定され、約400万円を受給したケース【No.15】
相談者:女性(50代)/無職
傷病名:うつ病
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
5年遡及決定:初回振込額 約400万 有期認定3年
相談時の状況
発病がおよそ10年前で、本人の借金苦から夫婦仲が悪化し離婚されたことを契機に抑うつ症状が発症。不眠、食欲不振が顕著で、無気力な状態。
離婚後は実家に戻り、両親からの援助を受けて何とか生活を送っていた。ただし、高齢の両親からの援助も次第に少なくなり始め、いわば愛想を尽かされたような状況で、自暴自棄な生活に拍車がかかっていた。
買い物に対する金銭感覚も麻痺し、消費者金融からの借金等も返済の余裕がなく、主治医から障害年金の事を聞き、専門家に依頼した方が良いとのアドバイスを受け、当方のHPをご覧になり、手続きを依頼された。
依頼から請求までのサポート
初回面談時は、いわゆる無表情で終始黙っていらっしゃった。同行された高齢の母親が代わりにこれまでの概要を説明された。これまでの病歴もいわばドクターショッピングのような状況で、時系列に把握するのも困難な状況。
初回はそのような感じで終わったが、2回目以降徐々に表情に動きが見え始め、次第にこれまでの自分の気持ちや状況を涙ながらに話して頂いた。これまでの経験上、遡及の可能性があると判断し、丁寧に聞き取りを行い病歴もまとめ請求することが出来た。
結果
障害基礎年金2級の受給が5年遡及決定し、初回振込額約400万円、有期認定3年の受給が決定しました。
受給が決定した時には、まず受給金額に非常に驚かれ、こんなに頂いて良いのでしょうかと謙虚な気持ちでお話しされた。高齢のご両親からも非常に感謝され、自分の娘のように困っている人間がたくさんいると思うので、これからもそのような方々をぜひ一人でも救ってくださいと涙ながらに言われたのが印象的でした。
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この記事の最終更新日 2022年12月2日 執筆者: 社会保険労務士 堤信也