うつ病により、4年半遡及で障害基礎年金2級を受給できたケース【No.56】
相談者:男性(20代)/無職
傷病名:うつ病
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
初回年金振込額:約344万 有期認定3年
相談時の状況
相談者の母から「長い間息子が苦しんでおり働くことも出来ないので、病気が治る間だけでも年金を受給できないだろうか」という趣旨でのご相談を受け面談となりました。
初回面談時は、母親に付き添われ相談者自身は口数も非常に少なかったのですが、母親がいると話しづらい素振りがあり、面談終盤に「次回からは一人で来ます、先生の力を貸してください」と言われたのが印象に残っています。
母親からもぜひお願いしたいとの意向で、受任することとなりました。
依頼から請求までのサポート
受任後、これまでの病歴を少しずつ聞いていくと、ちょっとずつではありますが、はにかみながら苦しかったころの話をして頂きました。
成績も良く優秀な大学に入学していたものの、頑張りすぎによる著しい心身の疲労が発病の原因となった様子が窺えました。
通院も6年ほどしており、何とか遡及で請求出来ないかを念頭に置き病状のヒアリングを丁寧に行ったところ、可能性ありと判断。遡及を視野に請求方針を見据え、医師からも非常に協力的に診断書を作成頂き、万全の状態で請求に臨むことが出来ました。
結果
わずか1カ月ほどで4年半遡及での決定となり、相談者からも感謝の声を頂きました。
特に当事務所でお客様からの信頼が高いのが病歴申立書の出来栄えです。
相談者の皆さまから本当に良くまとめられているとの声も良く耳にしますし、泣いて感謝される方もいらっしゃいます。そして、この相談者からは「先生みたいにはなれないと思うけど、少しずつ前向きに生きたい」という心強い声を聴けたことが嬉しかったです。
手続き終盤では、信頼関係も出来、笑顔を見せてくれることも多く、手続き以外の部分でも応援していきたいと思わせてくれました。
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この記事の最終更新日 2022年12月2日 執筆者: 社会保険労務士 堤信也