うつ病により事後重症で障害基礎年金2級を受給できたケース【No.31】
相談者:男性(40代)/無職
傷病名:うつ病
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
支給月から更新月までの総支給額:約156万 有期認定2年
相談時の状況
相談者は、別傷病(身体障害)にてご自分で請求したものの、障害状態不該当により不支給処分とされ、これを不服とし審査請求を行ったところ、こちらも却下。
その後、数名の社労士にご相談をされたようですが、「難しい、おそらく無理だろう、不服申立ては厳しい」等のアドバイスを受けていたようです。そして、知人を通して行政書士の方からご紹介を受けご相談となりました。
依頼から請求までのサポート
当初は別傷病(身体障害)での請求における再審査請求の可能性見極めを依頼されましたが、これに対しては数名の社労士が判断していた通り厳しい印象を受けました。
しかし、ここから数名の社労士と異なっていたと相談者の妻が言っておられたのが、精神疾患もあるとの発言にすぐさま反応したところです。これまでの社労士にも精神疾患がある旨はきちんと伝えていたが、そちらでの請求をしようとの反応は一切なかったという事でした。
ただし、病歴は20年弱と長いものの、うつ病という診断がついたのはここ数年前であったため因果関係の見極めや保険料の納付要件のクリア等、大きな壁がありましたが何とか請求まで到達することができました。
結果
無事に障害基礎年金2級を受給することが決定しました。
当初は筋緊張性頭痛や自律神経症という診断のもとで長く闘病され、その後別傷病による身体障害が新たに発症し、請求時にはさらに癌も発症されています。
非常に苦しい状況下に置かれた相談者の身体面や経済面さらには精神面への負担は計り知れないものがあります。
一時は無理だと諦めていた障害年金の受給によって、少しでもそうした負担が軽減されることを祈るばかりです。
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この記事の最終更新日 2022年12月2日 執筆者: 社会保険労務士 堤信也